刺絡カッピング

刺絡(しらく)

以前このブログでも紹介したことのある【刺絡】という鍼の特殊な方法についてまた綴ってみたいと思います。
このブログにて実際に刺絡施術をしている写真を掲載していますので、

血を見るのが苦手な方はご注意くださいませ<m(__)m>

 


以前のblog記事↓↓
刺絡について
井穴刺絡について


先日お越しくださったお客さまは、頑固な肩こり、腰痛でお困りで、

以前から鍼治療をさせて頂いておりました。

しかし、施術後はスッキリされるようなのですが、なかなか長持ちしてくれないとの事でした。
私自身の力不足も否めないのですが(>_<)、
お身体がより楽に、軽くなっていただきたく『刺絡カッピング』という施術を
ご提案させていただきました。

 


私:刺絡という伝統的な鍼の方法がありまして、
東洋医学ではツボや凝りの強い部分には瘀血と言われる悪い(古い)血が滞っていると考えます。

そこに鍼を刺しカッピング(吸い玉)を付けて
皮膚を吸引することで少量の瘀血を取り去ります。
そうすることで血液循環を回復させて身体を整える方法です。
よかったら本日行ってみませんか??

お客さま:肩こりや腰痛が楽になるのでしたら是非!!

ということで刺絡カッピングを行わせていただきました。

 

おススメな症状

慢性的な首・肩こり、腰痛、背中や肩甲骨がパンパン、ずっと重苦しい、板が入っているような感覚といった筋肉の問題でお困りの方にはとてもおススメ!!
何かしらの症状でお困りで、鍼灸を何度か試してみたがスッキリしない方にオススメしたい方法です。


※何かしらのお身体の不調・症状があり、鍼灸やマッサージなど様々な施術方法の中から刺絡が適応となる症状・状態・体質に対して行っています。

鍼灸施術の中でも強力な手法の1つに分類されていますので、

「なんとなくやってみたいから」、「SNSで見たから」といった理由で施術をご希望いただいてもお応えできませんのでご了承ください。


また、出血がたくさんあったから有効ではなく、
あくまでも「瘀血」といわれる機能しなくなった古い血を排出することを目的としています。

実際の写真⇓

まず背中にカッピングをしたあとに、三稜鍼という専用の鍼を刺してから再度カップを付けている様子です。


写真では出血しているので少し怖く見えますが、実際に受けて頂いた方の感想は、
「不快な痛みもなく、鍼を刺されるときに多少チクッとする時もありました。
でもカッピングしている最中から身体がポカポカと温まってとても気持ちが良かったです。
施術後は身体が軽くて肩や腰もスッキリしました(^ ^♪」

と感想をいただきました!

これでお身体の調子もグンと良くなり、快適に過ごして頂けるのではと思っております。

後日お話を伺ったところ、施術した夜はぐっすりと眠れ、
翌朝はお身体がとても軽くなりスッキリした気分だったそうです!

さいごに

すべてのお客さまにこの刺絡という方法が適応となるわけではありません。
しかし刺絡という施術を用いてお身体を調整することで、お悩みの改善・解決につながる方がいるのも事実です。

その方の体格や体調、体質、お身体の状態に合わせた施術を行っておりますので、お困りな事がございましたらご相談いただければと思います。


鍼灸師の方へ

鍼灸師の中でも間違って覚えている方もいらっしゃいますが、これは「瀉血」ではありません。
瀉血とは、多血症などの病気に行われる方法で、静脈から血液を抜き取り血液総量(もしくは血液成分)を減らすことで病気の治療をするものです。
これは「医師にのみ」認められている方法です。



私たち「はり師」に認められている方法は、『刺絡』です。
皮膚や経穴、経絡などに三稜鍼などを用いて少量の血液を放出させることで、気血の流れを疎通させてあげることが目的です!

これはとても大切な事ですので、同業の方へ向けてここに綴っておきました。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
札幌市中央区のゆず鍼灸治療院@袴谷でした。

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