豊水すすきの駅1番出口より徒歩1分、ゆず鍼灸治療院です。
2016年も残りわずかとなってきました。お仕事だけでなく大掃除や忘年会などでお身体がお疲れになっていませんか??くれぐれもご注意くださいね!
井穴刺絡という方法
当院では『刺絡鍼法』という方法も取り入れております。
これは患者さまの病態や症状に応じて特殊な針を用いて、少量の血液を放出して経絡(ツボのつながり)の気血の運行を改善し、症状の改善を計る方法です。その中でも井穴といわれる手足の爪の傍にあるツボに対して刺絡を行う方法を『井穴刺絡』と言います。
この井穴のある末梢部位は、心臓より遠く離れ寒冷に影響されやすいため、血行障害を起こしやすく、循環器系の負担が増大し血圧の異常をきたすとともに体温調節の障害ともなります。
この井穴刺絡することで、末梢循環の改善とともに、手指のこわばり・はばったさだけでなく、喉の痛みや頚肩部の凝り、腱鞘炎、頭痛、疲労感などの全身的な症状の改善も期待できるんです!!
私も喉の痛みや首・肩凝りがある時には、自分で井穴刺絡を行うことで自己治療しています。なかなか改善しない症状でお困りの際には刺絡治療を試されることをおススメいたします。当院をご利用いただいている患者さまの中でも、刺絡治療がお気に入りで首・肩の凝りが随分と和らぎ施術後は本当にスッキリするとおっしゃってくださる方もいます。
首肩や腰に行うことも
手足の指にある井穴といわれるツボに刺絡を行う方法もありますが、写真のように首肩や腰などに行う方法(刺絡カッピング)もございます!
一見すると怖い、痛そうに見えますが、皮膚に鍼を刺す瞬間だけチクッ感がありますが、カッピングをしている間は痛みや不快感はございません。
むしろ皮膚が吸引されていることに加えて、血液循環が良くなるためか身体がポカポカと温まってきますよ!(^ ^)!
首肩や腰への刺絡については別なブログで綴ってありますので、ご覧ください☆
刺絡カッピング
瀉血ではない
※一部の鍼灸師は、刺絡と瀉血を混同して考え違法と思っているようですが、
小泉純一郎氏が内閣総理大臣の2005年に「刺絡鍼法に関する質問主意書」が国会に提出され、その回答のなかで「刺絡鍼法=三稜鍼を用いた手技」は瀉血を目的とするものではなく
「はり」に含まれるものであるとされています。
そもそも「瀉血」は、多血症などの病気をお持ちの方に「医師」が行う血液総量や血中成分を減らすことを目的とした方法です。
我々はり師が可能な方法は「刺絡」です。
勘違いしている鍼灸師もいるのでここに記載しておきます。
当院で行う刺絡の目的は、ツボや経絡の効能を最大限引き出すことで血流を改善させ、症状の軽減を計ることを目的にしています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ゆず鍼灸治療院の袴谷でした。